高岡銅器は江戸時代に二代目加賀藩主前田利長公が、高岡築城の際に産業政策の一環として、現在の高岡市金屋町に鋳物工場を開設したことにはじまり現在に至ります。
橋本屋では、40年以上の経験と実績のある伝統工芸士が、金属や漆の特性を生かし様々な伝統技法を用いて、銅器製造プロセスの最終段階である着色を行います。
事業内容は、伝統工芸品の着色や寺院等文化財の修復、アート作品やデザイン製品とのコラボレーションなど多岐に渡ります。
銅器着色
同期製造プロセスの最終段階である着色とは、金属表面の化合物被膜を取り除き、下色を施し、本着色を行います。代表的な色合いの素材として青銅・箔・漆があげられます。
青銅には黒味青銅色、青味青銅色、水青銅色などがあります。箔は、本金箔、代用金箔(真鍮箔)、プラチナ箔、アルミ箔などがあります。漆を用いての着色は黒色、赤色(徳色)、茶色(煮色、煮込色とも言われる)などが代表的です。
いくつかの事例
鉄錆を焼き付ける着色法(おはぐろ)の工程を紹介いたします。
高岡銅器伝統の「おはぐろ」と呼ばれる鉄錆を焼き付ける着色法の工程です。
下色に漬け込む時間は天候や季節によって変わり、40年の経験によって一番良い色味が出せるタイミングを計ります。
下色に漬け込む時間は天候や季節によって変わり、40年の経験によって一番良い色味が出せるタイミングを計ります。
文化財修復
寺院等文化財建造物の修復も行います。写真は、石川県にある曹洞宗の大本山 總持寺祖院 経蔵の扉金具部分の修復作業の様子です。
丁寧に錆落としをした後に錆止め加工をし、漆を施すことによって艶を出します。
アート作品やデザイン作品とのコラボレーション
デザイン作品やアート作品とのコラボレーションも行なっています。